TANKA(タンカ)は、チームの記憶を持つ、チーム向けのAIエージェントです。この例では、英文42ページの試験報告を開発と調達の質問に答える日本語要約にし、報告では答えられない起動時の流量を示して、数値を岸本さん、部材名を白石さんに確かめました。
この場面で困っていること
さざなみ流体機器の開発企画・宮田さんのもとに、海外の協力先から循環ポンプの試験報告が英文42ページで届きました。開発は性能のこと、調達は部材のことを知りたがっていて、それぞれのチャットに質問が書き込まれています。英語の報告書を読み込めるのは、社内で宮田さんだけです。
さざなみ流体機器株式会社(36名)の開発企画、宮田さんの場面です。
TANKAが読んだ記録
- 試験報告 1件(英文42ページ)
- 開発チャット 5件(岸本さんの質問)
- 調達チャット 3件(白石さんの質問)
- 技術用語の対訳表 1件
チームで共有されている記録を、TANKAがそのまま読みます。
TANKAでの進め方
- 部門の質問を集める:開発と調達のチャットから、それぞれがこの報告で知りたいことを拾います。
- 答えを原文から探す:質問ごとに答えを原文ページつきで要約し、答えられない質問はそう書きます。
- 数値と用語を確かめる:数値は岸本さん、部材名は白石さんに確認を回し、そろったら各部門に渡します。
循環ポンプ試験報告(英文42ページ)部門別の要約
TANKAが見つけたこと
岸本さんが開発チャットで聞いていた「起動直後の流量」は、この報告では試験範囲外です[p.18]。12 L/minは液温25℃・安定運転時の値で[p.12]、起動時の値としては使えません。
開発向けの要約
液温25℃、回転数2,800 rpmの安定運転時の流量は、12 L/minでした[p.12]。起動から30秒間は試験の範囲外で、起動時の流量はこの報告からは分かりません[p.18]。500時間の連続運転で、漏れは見られませんでした[p.21]。
調達向けの要約
シール部材は、フッ素ゴム製のリップシール(型番SL-40)です[付録B]。社内の対訳表では「フッ素ゴムシール」にあたります。供給元と納期は、この報告書には記載がありません。
根拠:岸本さんの開発チャット(11/4)、白石さんの調達チャット(11/5)、試験報告 p.12・p.18・p.21・付録B
同僚へ渡す仕事と期限
| 担当 | 次に進めること | 期限 |
|---|---|---|
| 岸本(試験担当) | p.12の数値・単位とp.18の試験範囲を原文で確認 | 11/9(月)15:00 |
| 白石(調達担当) | 付録Bのシール部材名と型番を対訳表と照合 | 11/9(月)17:00 |
確認が届いた順に要約へ反映します。期限を過ぎても返事がなければ、TANKAが声をかけます。二人の確認がそろったら、開発向けは開発チャット、調達向けは調達チャットに出せる形にして、宮田さんに知らせます。
岸本さん:「起動時の流量が範囲外なのは困りますね。先方に追加試験ができるか、私から聞いてみます。」
引き継いだ後も、進み具合を確かめる
岸本さん:「p.12とp.18、原文どおりです。起動時の流量は、先方に追加試験をお願いしました。」
11/9(月)17:00 時点の進捗
確認できたこと
| 数値と試験範囲 | 岸本さんが原文と照合(14:40) |
|---|---|
| 部材名 | 白石さんが「SL-40は今使っている型番と同じ」と確認(16:50)。調達向けの要約に追記 |
残っていること
- 起動時の流量:先方の追加試験の回答待ち(岸本さんが依頼済み)。届いたら、開発向けの要約に書き足します
根拠:岸本さんの共有(11/9 14:40)、白石さんの共有(11/9 16:50)
TANKAがやること、人が決めること
試験結果を設計や調達にどう使うかは、各部門が決めます。TANKAは要約と確認先までをそろえます。
担当者と期限を決めて使い始めます。期限が来たらTANKAが確認し、返事を反映します。

