TANKA(タンカ)は、チームの記憶を持つ、チーム向けのAIエージェントです。この例では、液漏れに似た2年前の事故Q14を記録から見つけ、使用液が違うので前回の処置は当てはまらないと示しました。現物の確認は深町さん、お客様への質問は西崎さんに渡しました。
この場面で困っていること
営業の西崎さんから品質窓口の有川さんへ、お客様の工場で容器から液が漏れたと連絡が届きました。社内には「前にも似たことがあった」と覚えている人がいますが、それがいつの、どの記録かはすぐに出てきません。お客様のクレーム票には、キャップの締め方も書かれていません。
西崎さん:「有川さん、P11ロットの容器で、お客様の工場から液漏れの連絡です。前にも似たことがあった気がするのですが……。」
北嶺容器工業株式会社(34名)の品質窓口、有川さんの場面です。
TANKAが読んだ記録
- 西崎さんのメール 2件
- クレーム票 1件(P11)
- 過去の事故記録 46件
- 深町さんのチャット 5件
チームで共有されている記録を、TANKAがそのまま読みます。
TANKAでの進め方
- 似た事故を探す:事故記録と品質チャットから、症状と部位が近い過去の事故を見つけます。
- 条件の違いを示す:発生率・使用液・締付値を並べ、前回の処置が当てはまらない点を示します。
- 技術と営業へ渡す:現物の確認は深町さん、お客様への質問は西崎さんへ。回答は確認票に戻します。
液漏れのクレーム 今回のP11と2年前のQ14
TANKAが見つけたこと
事故記録にQ14(2024年11月・P06ロット)がありました。同じ口部からの液漏れですが、Q14は洗浄液、今回は水での使用です。Q14の処置(パッキン材の変更)は洗浄液への対策で、今回にそのまま当てはまるとは言えません。
発生数
| 今回P11 | 出荷120個中6個(5.0%) |
|---|---|
| Q14 | 出荷80個中3個(3.8%) |
締付値
| 今回P11 | クレーム票に記載なし → 西崎さんがお客様に確認 |
|---|---|
| Q14 | 0.8N・m(調査記録 p.3) |
深町さんへの確認票(案)
- P11の現物で、口部とキャップに傷・変形がないか
- Q14と同じパッキン材かどうか(ロットの部材記録)
根拠:事故記録 Q14(2024年11月)、深町さんの品質チャット(2024年11月)、お客様のクレーム票(11/10)
メール例文:容器の液漏れについて、確認させていただきたいこと
下書き・未送信
宛先:原口様(お客様・品質管理)
差出人:西崎
件名:容器の液漏れについて、確認させていただきたいこと
原口様
いつもお世話になっております。北嶺容器工業の西崎です。このたびはP11ロットの容器でご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
原因を調べるにあたり、次の3点をお教えいただけますでしょうか。
1. キャップを締める際の締付値(トルク)と、締め方(手締め・機械締め)
2. 漏れに気づいたのは、充填の直後か、保管や輸送のあとか
3. 中身は水のみか、洗浄液などを混ぜてお使いか
あわせて、漏れのあった容器の現物をお送りいただけますと助かります。返送用の伝票はこちらでご用意いたします。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
送信は西崎さんが確認してから。
同僚へ渡す仕事と期限
| 担当 | 次に進めること | 期限 |
|---|---|---|
| 深町(品質技術) | P11の現物で見る項目を確認票に追記 | 11/12(木)14:00 |
| 西崎(営業担当) | お客様に締付値・漏れた時点・中身を確認し、現物の返送を依頼 | 11/12(木)16:00 |
お二人の回答が入るまで、確認票の空欄をTANKAが追いかけます。お客様の返事が届いたら、締付値の欄に入れて深町さんに知らせます。
深町さん:「Q14と同じ処置を前提にせず、P11の現物で見る項目を確認票に足します。」
引き継いだ後も、進み具合を確かめる
深町さん:「口部とキャップの状態を確認票に加えました。締付値が分かるまで、原因の判定はしません。」
西崎さん:「原口様から返事がありました。中身は水だけで、締付値は機械締めの0.5N・m、漏れは輸送のあとに見つかったそうです。現物6個は明日届きます。」
11/12(木)15:40 時点の進捗
確認できたこと
- 今回の締付値は0.5N・m(機械締め)。Q14の0.8N・mより低い
- 中身は水だけ。漏れは輸送のあとに見つかった(西崎さん)
- 現物で見る項目を確認票に追記(深町さん)
残っていること
- 現物6個の到着(11/13(金))と、深町さんの調査
- お客様への回答は、深町さんの判定のあと
根拠:西崎さんの共有(11/12 15:40)、深町さんの共有(11/12 13:30)
TANKAがやること、人が決めること
原因を判断するのは深町さん。TANKAはその手前の材料までをそろえます。
担当者と期限を決めて使い始めます。期限が来たらTANKAが確認し、返事を反映します。

